Facebook「トリコロール化」は10人に1人 仏テロで
2015/12/06 11:00
11月13日(現地時間)夜にフランスの首都・パリで発生した「同時多発テロ事件」。いわゆるイスラム系過激派組織の犯行とされる。
事件後すぐ、Facebookは「パリ市民の安全と平和を願うプロフィール写真を設定しよう」というキャンペーンを展開。
ユーザーが、プロフィール写真に半透明のフランス国旗を重ねて入れられるサービスを提供した。
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■Facebookユーザーの反応は?
これを受けたFacebookユーザーの反応はさまざま。
プロフィール写真をトリコロールカラー(青と白、赤)仕様に変えた人がいる一方で、一種のブームともいえる風潮に疑問を呈する人もあった。
・暴力(テロ)を許すべきではないという意見を表明している
・素直に犠牲者を悼んでいる
以上の意見が「トリコロール賛同派」で多く見られたと感じる。対して「トリコロール懐疑派」では、
・テロは世界中で発生している。パリに限って「願う」のは疑問
・まるで「お祭り騒ぎ」。ブームに乗っかっているようにしか見えない
という意見の多さを感じた。
■「トリコロール化」は10人に1人
Facebookユーザーを対象にしらべぇ編集部が行った調査によると、「事件を受けてプロフィール写真をフランス国旗仕様に変えた」と答えた人の割合は10.9%。
性別では大差がなかったが、性年代別では30代男性で「変えた」という人の割合が高く、17.1%がプロフィール写真を「トリコロール化」させていいた。
「賛同派」の見方に従うとすれば、30代男性は事件に関心を寄せている人が多く、犠牲者を悼む気持ちも大きいということになる。
「懐疑派」の見方では、テロそのものへの問題意識が低い、単なるお祭り好きが多いといったところだろうか。
■都道府県別では「大阪」が突出
さらに調査を進めると、都道府県別では「大阪府」の数値が突出。16.3%の割合で「変えた人」が見られた。
「厚い人情」を自他共に認める大阪人の面目躍如といったところだが、これはどちらかというと「賛同派」寄りの見解。
「懐疑派」に言わせれば「何でもかんでも『祭り』かよ!」と大阪人の「ラテン気質」に警鐘を鳴らしたくなるところかもしれない。
なおFacebookはフランスの友好国・米国の一企業である。
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1,371名
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