獣たちの叫びが聞こえる!?怪獣モチーフギターを考えてみた【出口博之のロック特撮】
2015/11/23 19:00
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。 2015年もあと1ヶ月ほど。年末の忘年会や納会などの話題が出てくる季節になりました。
私の年末は、幕張メッセ国際展示場で行われる「COUNTDOWN JAPAN 15/16」に28日(月)にモノブライトで、31日(金)は特撮DJとして出演します!
そして、2016年1月にはモノブライトのワンマンライブが、東京と大阪で開催されます。特撮コラムニストの活動と共に、ミュージシャンの活動も見ていただけたら幸いですので、よろしくお願い致します!
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■ウルトラシリーズ50周年
さて、来年2016年といえば、ウルトラシリーズが始まって50周年の記念イヤー。
日本特撮の夜明けの時代から今日まで、半世紀も日本を代表するヒーローとして活躍しているウルトラマンは、多くの世代、業種に影響を与え続けています。
ウルトラシリーズの影響力を感じるひとつとして、コラボ商品の多さが挙げられます。その中で、とくに際立ったコラボ商品が「ギター」です。
楽器経験者であれば知らない人がいない「ESP」という国産ギターメーカーと、THE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さん、そして円谷プロがタッグを組み、ウルトラセブンをモチーフにした「フライングセブン」というギターを生み出しました。
完全受注生産のため現在は受注が終わっていますが、お値段なんと280万円以上。ウルトラセブンの赤い体に走る印象的な銀のラインが、ギターと絶妙にマッチしている超高額ギターです。
ウルトラセブンのギターは確かにカッコいい。
しかし、ウルトラシリーズのもうひとりの主役「怪獣」も、ギターのモチーフになり得るのではないでしょうか? そこで、ギターのモチーフに合いそうな怪獣を考えてみました。
■大音量が命!俺の1万ホーンのサウンドを聞け!
ロックギターの醍醐味は、他の楽器を圧倒する迫力ある大音量。よって、音に関連する怪獣はギターのモチーフに最適。
ウルトラマンA(エース)に登場したサウンドギラー(第36話「この超獣10000ホーン?」)が良いでしょう。
画像出典:Amazon
1万ホーンの音量というのは、音(周波数など諸々)についてかなり専門的なお話しになるので簡単に説明すると、なんかとてつもなく大きい音で聞いたら命が危ない、くらいの音量です。
総評:音が地球の裏側まで届きそうなサウンドギラーギターは、ロックすぎて地球が危ない
■バッキングは任せろ! リズム特化型怪獣ギター
ギターの花形プレイは感情をむき出しにしたギターソロ。その対極にある「伴奏をしっかり支える演奏」も派手さはありませんがギターの醍醐味のひとつです。
そこで、リズム特化型の怪獣ギターを考えてみましょう。
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ウルトラマンに登場した、どくろ怪獣レッドキング(第8話「怪獣無法地帯」など)をモチーフにしました。
レッドキングは細長い節の組み合わせで構成された体表が特徴で、それをそのままボディにあしらいます。これのどこがリズム特化? とお思いでしょう。
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なんと、ボディのでこぼこを細い棒でこするとギロとしても使うことができるのです。
Aメロはギロでリズム強化、サビはギターでコード感を演出、といった双方のいいとこ取りができます。ダンサブルな楽曲が多いバンドにはオススメ!
総評:このギターを極めようとすると、腕がもう2本欲しくなると思う
■電源いらずでどこでもライブ! エレキ怪獣ギター
最後は、ウルトラセブンに登場した宇宙怪獣エレキングをモチーフにしました。
エレキングは体内で電気エネルギーを発生させることができるので、アンプやエフェクターなど、演奏する際に電源を必要とするエレキギターにはピッタリの怪獣です。
デザイン面で見ても、特徴であるクリーム色の体表に、幾何学模様のような黒いラインは、シンプルだけど個性的、主張しすぎずインパクト抜群のグッドデザイン。
画像出典:Amazon
どうしてこんなに収まりが良いのでしょうか。そこはかとなく既視感を覚えます。
画像出典:Amazon
それもそのはず、日本を代表するギタリスト 布袋寅泰さんがBOOWY時代から愛用しているギターに似ている。このギターは黒地に白のラインですが、白地に黒ラインの反転したモデルもあり、近似値で言えば反転モデルの方が近いです。
総評:エレキングは名実共にロックギターの最高峰になり得る可能性の塊
■怪獣たちのさまざまな可能性
最近スタンダードになりつつある「擬人化」ならぬ「擬ギター化」、他にもモチーフになりえる怪獣はたくさんいます。今回はギターのみでしたが、今度は「擬ベース化」も考えてみたいと思います。
そして、今後もし、これらの怪獣ギターが実現した暁には、冒頭に紹介した「フライングセブン」とのギターバトルが見てみたいです。 ギターメーカーの皆さま、ご検討いかがでしょうか?
(文/モノブライト・出口博之)
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