タイ人驚くやすさ! 30バーツ(約115円)でぶっかけ飯が食べ放題のお店をレポート

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タイの魅力といえばタイ料理やマッサージ、その他に物価の安さも大きいだろう。ところが近年、経済発展を遂げつつあり不動産を始め生活用品、衣料品など物価の上昇が始まっている。

しかも2年ほど前からタイバーツに対し日本円のレートが悪く、物価上昇も加わり以前のような東南アジア特有の“お得感”という魅力が、減りつつあるように感じることも少なくない。

首都バンコクであれば、物価上昇を感じるのはなおさら。しかしそういった状況の中で、とんでもない安さで食べ放題を提供している店を発見した。

その料理とは、数種のおかずの中から好きな品を選び、ご飯の上に乗せる通称「ぶっかけ飯」。一般的な店なら、3品ほどをご飯に乗せて40バーツ(約140円)ほど。ところが、今回紹介する店はぶっかけ飯が30バーツ(約115円)で、しかもご飯盛り放題、おかず取り放題というバイキング形式なのだ。

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場所はスカイトレイン「マッカサン駅」から西へ徒歩10分ほど。外観だけ見ると飯屋には見えない『カオゲーン ビュッフェー チェー ウライ』だ。

来店しているのはバイクタクシーの運転手や、近隣のタイ人ばかり。日本人はもとより外国人すらいない地元民の飯屋である。

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入店しまずはタイ人客を観察。皿を取り、自分でご飯をよそい、そして好きなおかずを盛った後に30バーツを支払うと、スプーンとフォークが手渡されるという流れだ。

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私も同じようにご飯を盛り始めた。目の前の若いタイ人は、皿に盛れる限界ぎりぎりまでご飯を盛り、その上におかずをがんがん乗せていく。その姿に刺激され私も同じように盛りかけたが、それほど食える胃袋を持っていたのはかれこれ20年以上前。

40歳を超えた胃袋が受け入れられるはずもなく、ご飯は普通盛り。おかずの品数はなるべく多く食べたかったので、ぶっかけ飯初となる5種盛りに成功した。

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さて、約115円の味やいかに。あまり期待せず食べ始めたところ、意外や旨い!そこら辺りにある屋台のぶっかけ飯の中では、高いレベルに属すると言っていいだろう。

そしてここは食べ放題なのだ。コスパでいえば群を抜いている。店内の壁に取材を受けた記事や写真が掲げられているところを見ると、地元民だけが知っている店でもなさそうだ。

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店のスタッフに話が聞きたく1人に声をかけたところ、店奥の女性のもとへと案内された。
彼女が店主で名前はパイブーンさん。巨大なフライパンで大量のおかずを調理している姿はパワフルそのものだ。

「お店をオープンして8年ほど前だよ」

数年前までは一皿25バーツで提供していたのだが、米の価格があがったため渋々30バーツに値上げしたと言う。営業時間は朝5時から夕方4時まで。この11時間で訪れる来客数はおよそ800人! 常におかずを調理し続けなければ間に合わない客数だ。

それでも、来店する人々に安くて美味しいものをたくさん食べてもらいたいと、30バーツでぶっかけ飯を提供する姿勢には脱帽するしかない。物価上昇が続くバンコクで、庶民にとってこれほどありがたい飯屋はないだろう。

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「カオゲーン ビュッフェ― チェーウライ」
TEL: 082-227-7413
OPEN:05:00-16:00(日曜日休み)
MAP:https://www.google.com/maps?cid=3444152760354423701

 (取材・文/しらべぇ海外支部・西尾康晴)

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Sirabee編集部

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