【函館から30分】北海道新幹線開通で注目間違いなし!奥尻島の魅力とは
2015/09/11 18:00
近々予定されている北海道新幹線により、北海道・函館へのアクセスが便利になる。それに先駆け、函館から飛行機で約30分という近さにある離島「奥尻島」を紹介しよう。
奥尻島と言えば、1993年に起きた「北海道南西沖地震」で津波の影響を受けた地として、記憶に残っている方もいるだろう。
いったいどのような島なのか。特に見どころ満載な島西側にスポットを当てて、その魅力をご紹介したい。
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■想像以上に広々とした空港
奥尻島へ渡るには、フェリーと飛行機という2つの方法がある。今回は約30分という短時間で行ける、飛行機を利用してみた。なお、飛行機は「北海道エアシステム」で、JALが共同運行している。
奥尻空港は過去の拡張を受けて、とても綺麗で広々としている。2階にはデッキも設けられており、離陸する飛行機を見ることができる。
■美しい海を見下ろすと大量のアレが!
青々とした海は、つい見とれてしまうほどの美しさだ。「北海道の海って、こんなに綺麗なの!?」と驚く人もいるだろう。魚こそ見えないが、ふと覗きこむと、誰もがヨダレを垂らしてしまいそうなアレの姿が!それは…
壁に大量のウニがくっついている!しかも浅瀬にいるので、もはや少し手を伸ばせばもぎ取れそうだ。さらに場所を替えみると…
海底にもウニ!ウニ!ウニ!!下を水にそのまま海へ入ったら、危うくトゲで怪我してしまうところだった。恐るべしウニ。
高級食材であるウニのこれだけ無防備な姿を、果たして見たことがあるだろうか。この天然ウニこそ、奥尻島の誇る名産の1つなのだ。シーズンは7〜8月とのこと。旅館や飲食店などでも、時期になれば甘くとろけるウニが食べられる。
■至るところにそびえ立つ岩
奥尻島を囲む海には、いくつもの大きな岩がある。それぞれ名前や由来があるのだが、ここでは特徴的な2つの岩をご紹介しておこう。
1)25mにもおよぶ巨大なホヤ岩
高さ25mにもおよぶ大きな岩。海に生息するホヤにその姿が似ていることから名付けられたそうだ。実はこの岩、砂浜から真下まで行くことができた。
近くで見ると、その大きさは圧巻!岩肌はとてもゴツゴツしていて、複数の岩が集まっているかのように見える。雨天ならば雨宿りもできそうだが、その前に波が迫ってのまれてしまうだろか。
2)由来が卑猥・・・モッ立岩
数ある岩の中でも、少々小ぶりなこちらの岩。注意してみていないと、危うく見落としそうである。しかしこの岩、なんとも特徴的な形状をしている。近くに名前の由来に関する立て札があったので読んでみると…。
なんとまぁ…子供に「なんで“モッ立岩”って言うの?」と聞かれたら大変。でもこれが由来なんですから仕方ない。ただ改めて見ると、「確かに」と頷いてしまう人は多いのではないだろうか。
■北追岬公園に佇む3つの作品
奥尻島で訪れたいスポットの1つが、島北西にある「北追岬公園」だ。何が見所かというと、この公園には彫刻家・流政之による8つの作品が、至るところに置かれているのである。広い公園なので、散策しながら見つけてみると良いだろう。園内にあるのは、以下8つの作品だ。
1)北追岬
2)回転ガ原
3)はぐれ鳥
4)神威流
5)サキモリ
6)島民のための島へっちょ
7)よくきたさ
8)恋のつぎめ
当然ながら、それぞれ見る角度によっても形状が異なる。自分なりに「何に見えるか?」と想像してみると面白いかもしれない。また、昼間だけでなく夕暮れ時にもぜひ足を運んでみてほしい。
このように、天気が良ければ素晴らしい夕日を眺めることができる。ただし電灯など少ないので、帰りは足元に注意しよう。
■温泉でゆっくりと
北追岬公園の近くには温泉もあり、もちろん日帰り湯も可能だ。さらに「奥尻湯ノ浜温泉ホテル緑館」の駐車場にある足湯は、誰でも自由に入れるとのこと。絶景を眺めながら入る足湯は格別である。
今回は島西側について取り上げたが、もちろんその他にも魅力的なスポットはたくさんある。東側には約8kmにもおよぶ「長浜海岸」があるし、ムラサキウニを模した「うにまるモニュメント」も特徴的だろう。空港すぐに青苗地方には「津波記念館」、そして北海道南西沖地震の犠牲者の慰霊碑である「時空翔」もある。
さらに奥尻島のシンボル「鍋釣岩」があるのも島の東側、フェリーの着港する奥尻港のすぐ近くだ。ドーナツ型の形状が特徴的で、島内ではイラストなどでもよくこの鍋釣岩を目にするだろう。名称は岩が「鍋のつる」(=持ち手)に似ていることに由来するそうだ。
尚、島内には至るところに「避難路」が設けられていた。これは津波が起きた際に、高台へとスムーズに避難するためのもの。こうした部分からは、北海道南西沖地震がどれだけ住民の方々に対して大きな被害をもたらしたのかが伺える。奥尻島で、そうした過去の出来事に触れてみるのも良いのではないだろうか。
(文/しらべぇ編集部・三河賢文)
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