お茶漬けの人気の具1位は断トツでアレ! 永谷園がお茶漬けにもたらした革命とは?
2015/06/09 19:00
©iStock.com/TakumaruGT
お酒を飲んだ後の締めや、胃にやさしいものを求めるときに食べたくなるものといえば、「お茶漬け」。ずずずっと温かいお茶漬けをすすると、思わずほっこりしてしまうものだ。
そんなお茶漬けを食べる際、最も重要なのは「具を何にするか?」ということ。はたして、世間的に最も人気のある具は何なのだろうか?
これについて、男女計1万1356人を対象にアンケートが実際されている(2015年5月実施)。全体のトップ5を見てみよう。
■好きなお茶漬けの具は?
4割以上の人が選び、断トツの1位となったのが「鮭」。性別・年代別に見ても「鮭」がすべてで1位を獲得する結果となっている。
■鮭の茶漬けの“深へぇ”な歴史
「鮭」のお茶漬けと聞けば、世代によっては北島三郎が「は~るばる~きたぜさけ茶づけ~♪」と歌う永谷園の「さけ茶づけ」のCMを思い浮かべるだろう。そう、鮭のお茶漬けといえば永谷園だ。
1970年より売りだされた「さけ茶づけ」。鮭の加工自体が珍しかった当時、鮭の身をフレーク状にするため、まだ一般的ではなかったフリーズドライの技術を取り入れて作られた。先行発売された九州では当初苦戦したが、前述の北島三郎のCM放映を機に飛ぶように売れ、その後全国でも大ヒットすることに。
永谷園の「さけ茶づけ」こそ、お茶漬け界で「鮭」を不動の人気に押し上げたといっても過言ではないかもしれない。
ちなみに永谷園の起源を作ったのは、煎茶の製法を開発した永谷宗七郎なる人物。彼が煎茶を広めるために江戸で売り先を探していたとき、最初にその価値を見込んだのが日本橋の茶商・山本嘉兵衛だ。
山本嘉兵衛はその後、煎茶で財をなすのだが、彼のお店こそは「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」で知られる山本山だ。
江戸時代から現代まで息づく歴史に思いを馳せながらお茶漬けをすするのも、趣深いだろう。
(文/しらべぇ編集部・ジョニー弾)
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