【密着】革命的非モテ同盟『クリスマス粉砕デモ』が投げかけるもの

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クリスマスがやってくる。毎年、この時期になると個人的に気になってしまうことがある。それは、革命的非モテ同盟(通称:革非同)によるクリスマス粉砕デモだ。今年も12月22日(日)16時より渋谷にてデモが行われた。

革非同とは何か?説明しよう。

「非モテの明るい未来を創造すること」をモットーに、日夜活動する革命的非モテ同盟、それが革非同だ。クリスマス、バレンタインデー、ホワイトデー、ジューンブライドシーズンなどに合わせて、デモやイベントを開催している。

革非同の公式HPによれば、今回のデモの趣旨は以下の通りである。

米国帝国恋愛資本主義の陰謀に、家畜の安寧と虚偽の繁栄で浮かれ腐ったリア充文化の極みであるクリスマスの季節が今年もやってまいりました。
モテない人の明るい未来を築き上げるべく、非モテ同志の連帯を呼び掛けてきた革命的非モテ同盟が、昨年に引き続きクリスマス粉砕デモを開催いたします。

なるほど、意識が高いのか低いのか、よく分からない。微妙に仕事があったのと、夫婦にとって大事な休日をその取材に費やすのはどうしたものかと思い(リア充だしな)、強権発動でアシスタントのマイキー山本に取材に行ってもらった。以下、彼による現地密着レポートだ。

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■マイキー山本の現地密着取材!

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革命的非モテ同盟の主催する「クリスマス粉砕デモ2014年in渋谷」に潜入した。

デモ当日は、15:30に屈強な非モテ達が集合。しかし革非同の代表、大総統鮭缶は、なんと「寝坊」により欠席となった

そんなアクシデントに見舞われながらも、デモ隊は宮下公園をスタートし、警察に囲まれながら、宿敵リア充カップル達で混みあう日曜日の渋谷の町中を練り歩いた。

「クリスマス、ぶっつぶすぞー!!」

「リア充より、非モテの保護を!!」

「リア充爆発しろー、でもちょっと羨ましいぞー」

このようなシュプレヒコールを道行くリア充たちに次々と浴びせていたった。わずか30分程ではあったが、忘れがたい衝撃を渋谷の街に残した「クリスマス粉砕デモ」。

デモ終了後に、同団体の革命評議会議長のMarkWater氏を直撃することができた。

リア充への怒りと皮肉が爆発するデモから一転、MarkWater氏は「本日のデモで無事クリスマスを粉砕することができた。もしクリスマス当夜に寂しくなったら、今日のデモを思い出して欲しい」と非モテへの愛に溢れた言葉を述べた。

そして「来年2月は、恒例のバレンタイン粉砕デモを決行する!」との力強い言葉を聞くことができた。

何だか非モテたちもイベント目白押しで、リア充に負けず劣らず、忙しそうだと感じた。現場からは以上である。

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 ■クリスマス×恋愛という時代が変わる

マイキー山本、ありがとう。前途あるリア充候補生の若者に、貴重な週末を使わせてしまった。

私も若い頃は恋愛資本主義に踊らされたものであり、そうであるが故に、クリスマス=恋愛イベントという風になっていることには憤りを感じていた時期もあった。非モテの生き方を応援する同団体には私はずっと注目していた。

しかし、時代は2014年である。クリスマス=恋愛イベントでもなくなってきた。恋人というよりは、仲間、家族と過ごすイベントに変化してきていないだろうか。クリスマスは、いまだに彼らが粉砕するべき問題なのだろうか?

非モテが当たり前になり、童貞でも処女でも恥ずかしくない時代になってきた。恋愛よりも仲間とのつながりの時代に、今後、彼らは非モテというよりも、ボッチをいかに救うかというように、論点を変えていくべきではないだろうか。

手元にあるホットドッグ・プレスやPOPEYEなどのバックナンバーを眺めつつ、そうか、クリスマス×恋愛にみんなが盛り上がっていた時代があったのかと懐かしむのだった。


まあ、私は、美人な妻とクリスマスお散歩して、ディナーなんだけどね。

(文/常見陽平

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Sirabee編集部

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