アディダスが「日本じゃ外歩けないレベルなのに世界的にはオシャレ」な服を発売

adidas_katakana_sirabee

Adidas Monogram

なかなかに攻めたデザインのこの服は、あの有名なスポーツブランド、アディダス(アディダス・オリジナルス)が新たに発表したオシャレ女性服なんです。

「ええー!?カタカナって・・・ダサっ!

と感じてしまうのは、実は世界中で日本人だけかもしれませんよ?こんにちは、スタイリストの久保田フランソワ(日本人)です。

日本でも外国語のロゴやプリントが入った服はたくさんありますよね?みなさんもひとつくらいは持ってませんか?言葉の意味も知らないのに、平気で着てしまってる英語プリントの服。何の気なしににそれを着たまま英語圏に旅行したら、実はとんでもないスラングで現地の人に大ひんしゅくだった・・・というのもよくある話。これは外国語を意味ではなく、単なる図案=イラストのようなものとして扱ったために起こってしまったと考えられます。日本人でも、「他人の着ている英語Tシャツを、心の中でコッソリ翻訳したことある人が約半数いる」らしいですから。

「いいんじゃない?オシャレっぽく見えれば、なんでも」

ファッションの世界では、とかくこのような事態が起こりがち。

去年、英国のロンドンでやたらオシャレなアパレルショップを見つけたんですが、そこの商品をよく見るとデカデカと『極度乾燥しなさい』と日本語で書いてありました。他にも『陸上競技』『極度のガソリン』『会員証な』など、意味不明な日本語プリントがあらゆる商品の胸やら背中やらにあしらわれており、軽いパニック状態に。

しらべぇ_極度乾燥(しなさい)

Superdry

聞けば、これは『Superdry極度乾燥(しなさい)』(←このまんまの表記)という英国ブランドで、若者に大人気なんだそう。おしゃれシティ、ロンドンの街中でこれを見たときには、ものすごい違和感を感じましたが、思えば日本のブランドなんてほとんど全てが外国語(アルファベット)のブランド名つけてますからね。その方が「なんかオシャレ」っぽく感じてしまうのもまた事実。逆に考えれば、英国人からしたら漢字やカタカナのブランド名は「超COOL!」なのかもしれませんね。

そういえば以前、フランス人の友達(女子)が「パリで日本語のタトゥーが流行ってるから私も入れてみたの♪」と言うんで見せてもらったら、腰のあたりに思いっ切り日本語で「気をつける」と彫ってあって度肝を抜かれたことがありました。もし、これが「CAUTION」とか「ATTENTION」とかが、オシャレな字体で彫られてたのならカッコよく見えたんじゃないでしょうか?言葉の意味は同じなのに。

オシャレは万国共通だけど、中には国によって真逆の評価になるオシャレもある――そう考えると、このアディダスのカタカナプリントも存外イケてるような気がして来ませんか?

※画像は各サイトのスクリーンショットです。

(文/久保田フランソワ

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Sirabee編集部

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