繁華街の美容院価格を比較分析!新宿より巣鴨の方が美容院代が掛かる街だった!
先日「しらべぇ」で公開した記事で、男性でも58.5%は利用経験があることが明らかになった美容院(ヘアサロン)。お気に入りのスタイリストに切ってもらうため、わざわざ遠方から都心のお店を予約して通うなどというのも、女性の間では珍しくない話です。
ヘアサロンは、センスや技術が問われる職人の世界。単純に価格だけで比較は出来ないと分かっていつつも、街によってだいぶ金額が違うように感じるのもまた事実です。そこで、データからみんなのモヤモヤを解決したい「かっこ株式会社」では、2014年8月にインターネット上に広告を出していた東京都内地下鉄駅周辺の2029件のヘアサロンのカットとカラーの平均額をエリアごとに算出。それを比較してみることにしました。
■新宿の平均価格のなんと1.5倍以上! 圧倒的ステイタスの表参道
予想通りだったのは、ヘアサロン界の圧倒的頂点(?)に君臨する表参道周辺のプレミアムな価格。カットの平均が6565円、カラーの平均は8334円と、全く他のエリアの追従を許しません。
ちなみに新宿の平均価格がカットで4080円、カラーで5344円であることを考えると、表参道でのオシャレには新宿の1.5倍以上のお金が掛かることが分かります。
■表参道、銀座、池袋…大繁華街間の平均カット格差は1000円以上に!
データをまとめて見ると、都内で目立って多くのヘアサロンが集積しているのは、やはり誰もが知っている大繁華街。カットの平均価格で比較すると、先ほどの表参道(6565円)に続いて、ほぼ同規模の店舗数が集まっているエリアは有楽町/銀座(5407円)と、池袋(4120円)になりますが、見比べてみると、カットの平均価格がそれぞれの街の間で1000円以上ずつ開いていることが分かります。
大繁華街の間で比較したときお値頃な池袋や新宿は、都心へのアクセスが便利になった埼玉など、近隣の県のオシャレ需要をも呑み込んでいそうです。
■おばあちゃんの原宿は、新宿よりもヘアスタイルにお金を掛ける街だった!
以前弊社で行ったビール価格比較調査などで庶民の味方であることが分かった下町に目を転じてみると、カットで平均3877円、カラーの平均が4702円の上野周辺は、イメージを裏切らない絶好のポジションに付けています。
しかし、生ビール中ジョッキの価格で常に都内最安タウンの一角だった巣鴨や浅草は、ヘアサロンの数こそ少ないものの、決して格安エリアに分布しているわけではないことが分かりました。
例えば巣鴨は、カット代の平均が4393円、カラーが5893円と、実は新宿と比較するとカットが平均価格で313円、カラーに至っては549円もヘアサロンにお金が多く掛かる計算です。
そこで筆者は、巣鴨の別称を思い出しました。「おばあちゃんの原宿」……。つまり、オシャレをしたいココロは、永遠なのです。
かっこ株式会社のホームページでは、各エリアのカットとカラーの平均価格表など詳細を発表しています。興味のある方は、ぜひ、チェックしてみて下さい。
■調査概要
2014年8月にインターネットに広告掲載されていた合計2029件のヘアサロンのデータを元に、街ごとのカラー料金とカット料金の平均を算出し、可視化。
(文/かっこ株式会社・成田武雄)
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