【風潮に喝!】趣味がないのはダメ人間!という風潮に20代男性の24%がイラッ

shumi


初対面の相手についつい聞きがちだけど、人によっては不快な気分になる質問というものがあります。女性に対し年齢を聞くことがその典型ですが、「趣味を聞かれること」にイラっとくる人もいるよう。ちょっと理解しにくいですよね。彼らの主張はこうです。

趣味を聞かれるというのは、すでにその時点で対象者が趣味を持っていることを前提としており、それが無趣味の人間にとっては暴力のように感じる。本来、「趣味はなんですか?」の前に、「趣味はありますか?」という質問が入るはずなのに、それが抜け落ちているというのです。しかも、質問者はその欠落に完全に無自覚である、と。そして、そういう質問者は大抵多趣味でアクティブだそうです。たしかに、説明を聞けばその理屈もわからないわけではありません。趣味問題、意外と根深いかも。

さらに彼らは、以下のような会話をよく経験するそうです。

「キミ、趣味はなんなの?」※趣味をもっている前提
「いやあ、これといってないんですよね」
「なに? 趣味ないの? そんなのあり得るの? じゃあ休日なにしてんの?」
「適当にネットやったり、あとは寝てますね」
「ダメだよ~、趣味持たないと~! 休日を有意義にすごさないと!」

趣味を持っていることが当然とされ、趣味を持たないことはいけないと言うばかりか、そういう人は「有意義な過ごし方をできない」からダメ人間とみなしてしまうようなこの態度。無趣味の人間にとって、これは迫害以外のなにものでもありません(?)

彼らの主張は十分理解できました。では、世の中にはこうした風潮に対し腹が立っている人はどれくらいいるのでしょうか?

【男女1500人に聞いた】「趣味がない人はダメ人間だ」という風潮に、腹が立ったことある?

・腹が立ったことがある:17.6%

そう、5対5の合コンで1人はいそうな確率です。合コンでも飲み会でも、初対面の相手に趣味を聞くことって意外とセンシティブなことなのかもしれません。男女別に見ると男性が19.3%、女性が15.9%と男性のほうがその割合が高くなっています。そしてこれ、20代~60代どの世代においても、男性のほうが高い数値が出ています。つまり、男性のほうが女性よりも「無趣味はダメ人間」という傾向にイラっとくる人の割合が高いのです。

さらに世代別に見ると、以下の結果に。

【男性年代別】「趣味がない人はダメ人間だ」という風潮に、腹が立ったことがある。

・20代男性:24.0%
・30代男性:19.3%
・40代男性:22.0%
・50代男性:14.7%
・60代男性:16.7%

20代男性がいちばんイラっときているようです。これ、考えてみればあたりまえのことかもしれません。だって、相手に堂々と「ダメ人間だ」なんて態度ができるのはどう考えても年上の人です。必然的に若者がその攻撃対象になります。

さらに、所得が相対的に多い年配者のほうが趣味にお金をかけられる可能性が高いことが考えられます。時間も、金も、地位もない若年男性に趣味がないのは、彼らがダメ人間であるからというよりはむしろ、そうした忙しさを社会がつくりだしているから、という構造的な理由なのかもしれないのに。

いずれにせよ、一方的な決めつけにイラっとくるのは誰でも同じでしょう。注意しなければならないのは、趣味を聞くこと自体は決して悪くないということです。重要なのは、その前に「趣味はありますか?」としっかりワンステップを踏むこと。そして、無趣味だからといって安易に彼らをダメ人間とレッテル貼りしないことなのでしょうね。

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年7月22日(火)~7月25日(金)
対象:全国20代~60代 男女ユーザー計1500名

(文/しらべぇ編集部

・合わせて読みたい→「美容師に聞かれたくないことランキング」から見えた、どうでもいい会話の重要性

Sirabee編集部

【Amazonセール情報】ココからチェック!