【松澤千晶のアニメめくるめく世界】みんなで「Let's アイカツ」
2014/08/06 12:00
こんにちは、フリーアナウンサーの松澤千晶です。私はアニメを見ることが大好きなのですが、一般的にアニメと言えばお子様が見るイメージが強いですよね。しかし、そんなお子様向けアニメは今も昔も大人を魅了することが多いもの… そう、私も避けて通れませんでした…「アイカツ!」を!
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■「アイカツ!」とは
アイカツ! とは、「アイカツ! – アイドルカツドウ! – 」というバンダイのデータカードダスを使ったアーケードゲームでして、自分自身をコーディネートしてトップアイドルを目指す“アイドルオーディションゲーム”です。
このゲームを原案として2012年にアニメ第1部がスタート。現在は第2部が放送中で、秋からは第3部が放送予定。さらに冬には待望の劇場版公開も控えていて、カードゲームと共に世の女児に絶大な人気を誇ります。
皆様、今からでも遅くありません。劇場版に間に合うよう、今回はこのテレビアニメ作品の魅力についてお話したいと思います。
■子供から大人まで
物語は至ってシンプルで、アイドルを目指す少女たちのサクセスストーリーです。が、毎回のテーマに沿ったメッセージ性の強さや、キャラクターの一生懸命さは親戚の子の成長を見守るように感じ、やがて大きなお友達にも人気が広がり、大人のアイカツファンは「アイカツおじさん」と呼ばれることも…
伯父さんなのか、叔父さんなのかはわかりませんが、あくまでファンの自称から始まったもので、あまり好ましい敬称ではないかもしれません…笑。男性ファンでだけなく女性ファンも多いことや、おじさんという年齢ではないファンも数多く存在するのですが、自身は大人だと認めた上で愛をうったえるその様子からは、本気度が伝わってくるような気がします。
■アイカツの魅力
まず何と言っても、主人公の星宮いちごちゃんが可愛くて一生懸命で、たまりません! 何があっても前向きで、少しすっとぼけているけれど常に周りに感謝の気持ちを忘れない…。そんないちごちゃんを見ていると本当に元気をもらえるのです。
そして、そのいちごちゃんのことが大好きなアイドル博士の友人あおいちゃん。口癖「穏やかじゃないわね。」はファンの間で合言葉のように使われるほど。ちょっぴりクールだけど人一倍愛情深い蘭ちゃんや、「らぶゆ~」の愛情表現でお馴染みのおとめちゃん、実は努力家な吸血鬼キャラのユリカ様、そしていちごちゃんたちの通うスターライト学園の対抗馬として登場するドリームアカデミーの面々など、誰がイチバンなんて決められないほどキャラクターが魅力的過ぎて、心がパンクしてしまいそうになるのです!
■アイカツから学ぶこと
さらに素晴らしいのが、そういったキャラクター同士の関係性です。主人公いちごを中心として、(これ以降は敬称略します)あおいは、いちごには敵わないと認めた上で自分を奮い立たせ、負けまいと日々アイカツに励んでいますし、子役出身で孤独に突き進んできた蘭はいちごたちと触れ合うことで仲間の大切さを意識し始めるなど、女の子の友情や細かい心境の変化が実に丁寧に描かれているのです。特に第1部35、36、37話あたりで描かれるような、いちご、あおい、蘭の三人の関係性が個人的にたまりません。
一人一人のキャラクターの生き様や深いセリフの数々などに時に涙が出てしまうことも…。みんな友達だけどみんなライバル、でも足の引っ張り合いなんてすることはなく、アイドルという世界が自分との戦いだということを知っているのです。
■アイカツの教え
これは女児アニメながら、物凄く学びがあります。
これまでにあったような悪い敵と戦う変身ヒロインでなく、現実世界でライバルや自分と向き合いながら、知恵と努力で変身を遂げる成長物語…。セーラームーンやプリキュアなどの先にあるリアルな変身ヒロインものなのですね。
自分が母親になったら子供に見せてあげたいと思えるほど良質な要素が盛りだくさんで、子供目線でも大人目線でも楽しめてしまうのです。本当に、思いの外こんなに熱くなってしまうのは久しぶりかもしれません。
■アイカツ!
こういった点から、お子様とお母様の親子連れで「アイカツ!」を楽しまれる方もいるようで、それも充分わかります。私も、ふとしたことから見始めて、目から鱗、心は虜… 百貨店や本屋さんへ行くと女児向けコーナーを見てしまい、お買い物もバーニーズニューヨークよりアイカツショップの入っているイトーヨーカ堂をチェックするようになってしまいました。
皆さんも、まずは公式サイトにて無料で見られる第1話をご覧になってください。今この時代に「アイカツ!」を見ていないなんて、勿体無いことこの上ありません。
今ではすっかりお子様に紛れてナンジャタウンのタイアップイベントへ行くほどに…。いちごちゃんのサイン色紙もこのとおり。一生懸命さが溢れている良いサインですよね。
いつの時代も良きキャラクターは私たちに学びを与えてくれます。皆さんもこの夏は、アツいアイドル活動、“アイカツ!”致しましょう!
(文/フリーアナウンサー・松澤千晶)
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